海から

私のすべては海からはじまった

どんな海であろうと

私に変わりない

海から生まれ

海に還っていく



恐れなくていいよ



海から届く声に耳を傾けて




私のすべてが　この海にある

朝の海

この世のすべての命が

宿っているかのような

静寂で濃厚な海

手ですくい上げると

私の肌に

スーッと浸みてくる

海の雫の一粒一粒が

私の中に宿る

新しい命を与えられ

いまある命と結びあい

生きている喜びを感じた

生かされていると感謝した



海の雫は

今日もどこかに流れ

一緒に跳びはね

だれかを包み、潤し

祈りをささげるのでしょう

ふわり・・・海

海へ出かけた


きらり

ぷかり

体の力が抜けていく・・・



海は

ゆるり

ふわり

私の心を溶かしてくれた



この地球（ほし）の上に

ふわり　ふわり

浮かんだ私



海は優しい・・・

珊瑚になった日

ここにする・・・
船を泊めて海の中に静かに身をゆだねた

私は沈んでいく
青の空間から青く透明な世界へ降りていく
ずっと探していた私の海はどんな海だろう
下を見下ろすと珊瑚が一面に広がっている
珊瑚に着地すると雲に隠れていた
太陽の光が射し込め
輝きはじめる珊瑚

青く光る魚の群れが通り過ぎる
大きな波や敵が来ようと列を乱そうとしない
乱れたとしても時が経てば　また同じ方向
「進む方向は一緒だよ。頑張ろうよ。」
魚の顔が凛々しく見える


イソギンチャクの中　砂地　岩の上
「見てみて～私はここだよ～」
「あれっ？！この子　綺麗なアイシャドウしてる。それに素敵な模様　可愛い！！」

家族を必死に守ってる魚

珊瑚の下で周りをコッソリ見つめている魚

後ろには獲物を狙う
サメの影が見え隠れしている

太陽は海の中の生きるを
キラキラと照らしていた

綺麗な海には柔らかな心

珊瑚になった日
私が輝きはじめる時

海からの素敵な贈り物

幼い頃から夢見てきた海への想い
海から素敵な贈り物が届いた

荒れている海を怖がっていた時の気持ち
海の色や香りの違いに戸惑いながら過ごした日々
海から届いた漂流物で　偶然訪れた街での出来事
海を訪れることを忘れていた頃

すべてつながっていたのですね

海への想い
ずっと持ち続けることは　とてもせつなく　時に愛おしかった

海はめぐりめぐって
私に届けてくれました

ありがとう

海への想い
これからもずっと変わらずにいるでしょう

ありがとう・・・
ありがとう・・・